ご挨拶
  「女子高校生ジュニア科学塾2008 in 関西」へようこそ。
  大学の理工系学部には、どうしてこんなに女子学生が少ないのだろう、という疑問が、今回の企画のきっかけです。こんなに楽しいのに・・・。もしかしたら、それを知らないのかしら、将来が不安だからかしら、それとも周囲の人たちの理解が得られないのかしら。いろいろ考えて、女子高校生だけを対象とした「ジュニア科学塾」を開催することにしました。
  まずは、「科学は楽しい!」ということを知っていただきたいのです。高校の授業で勉強する理科や数学は、科学の基礎ですが、それはほんのごく一部の姿です。世の中で日々進歩している科学や工学は、もっともっとおもしろいのです。今興味を持っている理系分野がある人は、それ以外の分野にも、おもしろいことがたくさんあることを知ってほしい。
  科学を楽しむのに男女の差はありません。理系学部を卒業した女性達がいろいろな分野で活躍している姿を見てください。「女の子は文系」という既成概念を捨てて、もっと自由に将来の生き方を考えてほしい。科学塾で知りあう大学生や先生、社会のさまざまな分野で活躍している先輩達の話を聞いて、仲良くなって、将来いつでもまた相談できる相手としての関係を築いてほしい。
  こんないろいろな思いを実現すべく、盛りだくさんのプログラムを用意しました。どうか存分に楽しんで、皆さん自身の夢を見つけてください。そして、将来いつか皆さんが私たちの仲間入りをしてくださることを祈っています。

「女子高校生ジュニア科学塾2008 in 関西」実行委員会委員長
田島節子(大阪大学大学院理学研究科教授)
日時と会場など
日時 2008年3月15日(土)〜16日(日) 1泊2日
会場 大阪大学吹田キャンパス(大阪府吹田市山田丘)
  メイン会場 … ユメンヌホール(人間科学部内)
  実験など  … 創造工学センター(工学部内)
宿泊 JICA大阪大学国際センター(大阪府茨木市西豊川町:大阪大学隣)
参加費 高校生6,000円 同伴者7,000円(資料代、実験代、食費3回分、宿泊費を含む)
募集 女子高校生80名 参加者の保護者および高校教員15名
参加者は抽選で決定します。(選択した実験コースによって調整します)
申し込み 1月20〜2月20日の期間にEメールまたはFAXにてお申し込みください。

※会場へのアクセス方法についてはこちらをご覧ください。
※申し込み方法の詳細についてはこちらをご覧ください。
主な内容
●大学で実験をする(10分野から選択)
●サイエンスカフェで自分たちの実験を発表する
●中村桂子さん(JT生命誌研究館館長)の講演を聴く
●理系出身の女性たちの話を聴く
●理系分野の大学生や研究者と交流する
●科学と音楽の響宴を楽しむ

お茶を飲みながら、科学を語りあうことのおもしろさを体験しましょう。一緒に「サイエンス・カフェ」(※)を開きます。 あなたもサイエンス・コミュニケーターになってください!

サイエンスカフェとは、街なかのカフェやバーで科学者と市民が一緒になって科学の話をする集まりのことです。英国で発祥。だれでも気軽に参加できます。