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サイエンス・フェア2005

2005年9月10日、11日の2日間に渡って、サイエンスフェアを開催しました。
サイエンスフェアで行われた実験と展示の数々を紹介します!

【実験】チョウと食草 (講師:中山忠宣さん)

チョウは味見してミカンの葉っぱであることを確認してから卵を産み付けるそうです。それなら、プラスチックでできた偽物の葉っぱにミカンのエキスを塗ってチョウに与えてみたらどうなるの? という実験。うまくチョウを騙すことができたら卵を産んでくれるはず?!

チョウ捕獲用の網を片手に語る中山さん。

こうやって味見させるよ。

やりたい人〜。はーい!

うまく卵を産んでくれたかな?

【実験】クモの糸のミステリー (講師:大崎茂芳さん)

クモの糸はこんな強い! ということを体感できるような実験でした。実際に生きているクモから糸を採取するのはかなりたいへん。最初はクモを怖がってキャーキャー騒いでた子供たちも、実験が終わる頃にはクモとお友達。

大崎さんの話を熱心に聞いてます。

こうやってクモの糸を巻き取るんだよ。

さぁ、みんなでやってみよう!

やったぁ! クモの糸に1円玉がぶら下がったよ!

クモの糸をたくさん集めるとこんなこともできるぞ。

いち、にっ、さーーーん!!!

【展示】ピタゴラスイッチ

ビー玉の重りで開いた箱のふたには、砂鉄で描いた文字がくっきりと浮かぶ。出展された佐々木さん一家は「実験に使う砂鉄は鳥取まで家族で採取にいってきました」と語る科学一家。

ビー玉、入れるよ〜

大成功!

【展示】チョウ〜、飲みたい!!

チョウはどうやって好きな植物を探し当てるのか? 何種類ものチョウチョが会場に持ち込まれ、それぞれにどうやって味をたしかめるのか、食い入るようにチョウチョの動きを見つめる瞳は驚きに満たされていた。

チョウチョはこうやって持つんだよ。

うまく飲んでくれるかな?

【展示】凧あげ名人

なんと取っ手を回すだけで凧が揚げれちゃうすごい装置。全部、ダンボールで出来ているというのも驚き。

精密な作りにびっくり!

凧、凧、揚がれ〜♪

【展示】骨と形/共生と共進化

ヒト、自然、生命誌という新しい概念でとらえてみると・・・

ずらりと並んだパネル。

生命の神秘に感激中?!

【展示】からくりおもちゃ

このコーナーは子どもたちに大好評で、ゼンマイ仕掛けの「お茶子さん」に何度もゼンマイのまき直しをせがむ声が響いた。

うまく動くかな?

お茶、ありがとう。

【展示】人間電池

人間が電池になる! 半信半疑で実験に参加する親子。どの家庭にもある鍋やヤカンを使っての実験。鍋を持つお父さんはなぜか木の持ち手につい手が伸びてしまい、動くはずの時計の針はとまったまま。なぜ? 工夫を凝らして電気が通じて電子オルゴールが鳴り、時計の針が動くと親子は満面の笑み。

お鍋が左で、ボールが右で…

オルゴール、聞こえたよ〜!

【展示】お掃除ロボット

こんなロボットが1台いてくれると大助かり。壁や障害物があってもへっちゃら!

壁にぶつかっても大丈夫なのはなぜ?

不思議な動きだな〜

【展示】ダイヤモンドの姿

ダイヤモンドを顕微鏡で見てみよう!

顕微鏡はパソコンに繋がってます。

見えたかな〜?

【展示】自動コマ

一度回りだすと数時間回り続ける不思議なコマ。

どういう仕掛けなんだろう・・・

回り続けるコマの秘密。わかったかな?

【展示】変わった温度計

温度によって重りが浮いたり沈んだりする温度計や、ものに触れずに計る温度計など、不思議な温度計たち。

これが温度計なの?

計りたいものに向けてボタンを押すだけ。

【展示】万華鏡

いろんな万華鏡。

ぐるぐるぐる・・・

綺麗だな〜

▼スタッフの方の当日のブログです。
サイエンスフェアに参加しました♪

 科学が一般市民にもっと身近なものとなるように
科学と市民が対話する社会を目指しての集まりがあって
昨年親子が参加するタコ作り教室に夫と二人で
参加したのですが、今回は私一人参加しました。
会場設置や受付のお手伝いをして
昼からはサイエンス実験劇場を楽しみました。
小学生や幼稚園の親子が100人以上参加しました。
子どもたちが楽しそうで目が輝いていました。

どんな実験があったかというと

1つは蝶と食草というもので

 アゲハチョウはみかんの葉のみ食べますが
前脚で葉をたたいて(ドラミング)
味見してから産卵するそうです。
そこでみかんの葉を抽出濃縮した液をプラスティックの葉につけて
アゲハチョウの飛んでいるところに入れると
どうなるかという実験をしました。
子どもたちにこの偽物の葉を入れてもらいました。
見事に産卵したのです。
子どもたちは真剣に見入ってました。

もう1つは蜘蛛の糸のミステリーという題でした。

 蜘蛛の横糸が粘着力があるのですが縦糸と蜘蛛の命綱はすごく強い。
実際に持ち込んだ蜘蛛の糸を出させてそれで1円玉をつってみたり
束ねた糸で何キロぐらい支えられるかを見たりと
楽しい実験でした。
 蜘蛛の糸は2本から出来ていて1本でも蜘蛛を支えられるけれど
もう1本はゆとりの1本で危険なときに対応するそうです。
「2の安全則」というのが最高の効率だそうです。

蜘蛛の命綱は粘着性がなく強い上紫外線にも強いので
色々な方面での発展性があるそうです。

こんな身近なところから科学に関心を持つ子どもが
いっぱいいるといいなと思いました。
今回のイヴェントは参加費も必要でしたが
親子で楽しんでいる様子にうれしく思いました。


講師紹介

大崎茂芳さん
奈良県立医科大学教授・理学博士・農学博士
中山忠宣さん
JT生命誌研究館奨励研究員・学術博士
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